車のエンジンをかけようとしたら、イグニッションキーが回らない!そんな経験はありませんか。これは非常に焦る状況ですが、いくつかの原因と対処法が考えられます。まず、最も一般的な原因の一つが「ハンドルロック」です。これは盗難防止機能の一つで、エンジンを切った状態でハンドルを動かすとかかることがあります。ハンドルロックがかかっていると、キーが回らなくなります。この場合の解除方法は、ハンドルを左右どちらかに少し力を入れながら、同時にキーを回すことです。多くの場合、これでロックが解除され、キーが回るようになります。次に考えられるのは、「シフトレバーの位置」です。オートマチック車の場合、シフトレバーが「P(パーキング)」または「N(ニュートラル)」の位置にないと、安全のためにキーが回らない、あるいはエンジンがかからない仕組みになっています。一度シフトレバーの位置を確認し、正しくPまたはNに入っているか確かめてみましょう。また、「キーの摩耗や変形」も原因となり得ます。長年使用しているキーは、鍵山がすり減ったり、わずかに曲がってしまったりすることがあります。これが原因で、イグニッションシリンダーと上手く噛み合わず、キーが回らなくなることがあります。スペアキーがあれば、そちらで試してみて、もしスムーズに回るようであれば、元々使っていたキーに問題がある可能性が高いです。この場合は、ディーラーや鍵屋さんに相談し、新しいキーを作成してもらう必要があります。さらに、「イグニッションシリンダー自体の故障」も考えられます。内部の部品が摩耗したり、破損したりすると、キーを差し込んでも回らなくなります。この場合は、シリンダーの修理または交換が必要となり、ディーラーや専門の修理工場での対応が必要になります。これらの対処法を試しても改善しない場合や、原因が特定できない場合は、無理に自分で何とかしようとせず、ロードサービスを呼んだり、ディーラーや自動車整備工場に相談したりするのが賢明です。
車の鍵が回らない!イグニッションキーのトラブル